琵琶湖の湖畔に佇む3階建ての企業保養所。目前に迫った美しい水辺で過ごす非日常の時間と空間を提供する施設です。
琵琶湖という雄大なランドスケープに馴染むよう、1階には土木的な質感とスケール感を備えたコンクリートの塊を配し、コンクリート造のなかに琵琶湖へ直接アプローチできるヨット艇庫とエントランスホールを内包しました。
その上にランドスケープから切り離すように、琵琶湖に対して開かれた居室をのせています。視覚的に琵琶湖とつながるよう、また景色が映えるよう、居室のインテリアはあえて黒で統一しました。湖に面した窓ガラスへの映り込みを避けるため、床、壁、家具はもちろん、キッチンや収納の彩色にも細心の注意を払っています。日常から切り離された時間を過ごす、大人のためのマットブラックな空間が完成しました。